古布蒐集家・藍染め作家として活躍され、今はご自宅で家庭料理を教えていらっしゃる渡辺さん(82歳 東3丁目)の日課は朝食前のお掃除。ご自宅のある一画だけでなく、バス通りまで1時間かけてゆっくりと丁寧に。音を立てないように、竹ぼうきで優しく掃除をしていると、心のザワザワが清められ、無になれるそうです。嫌なこと、鬱屈することがあっても、場を清めることで自分の心が清められ、救われる。
福井生まれだから、寒いのは全然平気とおっしゃる渡辺さん。6人きょうだいの長女として、小さい頃からずっと家事を任されてきたそうです。背筋がピンと伸びてお元気なのは、高校時代に励んだ器械体操(国体出場)のおかげかもしれませんね。
七里ガ浜に住んで28年。清々しく、気持ちのよい町にしたい。その思いを「自発的に表現する」ことが大事、と渡辺さんはおっしゃいます。まずは、自宅の前や庭だけでも綺麗にすること。毎日じゃなくても、二日に一回でも。我々も肝に銘じたい言葉ですね。(2020_1209)